これまでの研究で、福島第一原発から放出されたセシウムボールという目に見えない放射性粒子による内部被爆問題を解決する技術の開発に成功しました! とても安く、手軽に、安全にできるのが最大の特徴です。
飯舘村での現地試験と実験室での分析の様子、技術の原理と開発の経緯について、「又吉直樹のヘウレーカ」で取り上げられました。これから、この技術を使って被災地の皆さんに少しでも安心して暮していただけるように活動を行っていきます。
このプロジェクトの活動は飯舘村を中心に行っていきますが、国や自治体からの支援ではなく、再生を願う一般の方からのご支援により進めていきたいと考えており、ご寄付をお願いする次第です。
研究開発の当初の最終目標は、放射能の心配なく若い世代が子育てできるような故郷を取り戻すことでした。ただ、被災地の方々と話をする機会を通じて、元に戻す「復興」ではなく、壊れたものから新しいものを作り出す「再生」がキーワードであることがわかってきました。「再生」という大きな課題に被災地の方々と一緒に、挑戦して成し遂げていくことが不可欠です。この挑戦をする場として飯舘村を選びました。飯舘村はまだ放射能汚染の問題が深刻で、除染が行われた場所でも生態系の循環とよばれる作用で放射能が高まっている場所が広くあります。また、未除染の山や少し深い地面の下にはセシウムを中心とする放射能が残っています。これらの問題を解決するための新たなアイデアがありますので、そのアイデアを試験したり、既に実証した炭酸カルシウムによる技術を効率的に行うための最適化や生態系への影響評価をしていきます。
飯舘村は福島北部に位置し、総面積の約75%を山林が占め、豊かな自然に恵まれる、耕作と肉牛の農業がさかんな村です。飯舘村には、手間隙惜しまず、丁寧に心を込めて相手を思いやるという『までい』な生活文化が残っており、美しい自然景観とあわせて「日本で最も美しい村」に認定されています。
しかし、風向きの影響で、東京電力第一原発事故により放出された放射性物質が、原発から40 km離れている飯舘村にも届き、村全域に沈着しました。そして飯舘村には全村避難指示が出されました。
避難解除された現在でも、除染で出た土が土嚢としてたくさん積み上げられており、 住民の方々の帰還を妨げています。
時期 | 計画 |
2021/4 |
飯舘村にて研究開始 |
2021/4 |
飯舘村にて土壌試料採取 |
2021/7 |
飯舘村にて現場散布実験 |
いただいた寄付金は、このプロジェクトで飯舘村で実験を行う際の旅費や研究に使う消耗品の購入費、研究員の人件費に使わさせていただきます。具体的に今は、この技術を広範囲に適用するための機材の購入を考えています。
東京大学基金のサイトから宜しくお願いいたします。
その際、寄付目的を「その他」にして「理学系研究科鈴木庸平研究室」をご指定してください。
詳しいやり方はこちらになります。
5万円以上のご寄付をいただいた方には、心ばかりですが、鈴木研究室で制作したオリジナルキーホルダーを送らさせていただきます(ご希望の場合は別途ご連絡ください)。
〒113-0033 東京都文京区7-3-1
理学部1号館C棟535号室 (実験室 #640)
e-mail: yohey-suzuki(at mark)eps.s.u-tokyo.ac.jp
tel: (固定) +81-3-5841-4544 (携帯) 070-3179-8571
fax: +81-3-03-5841-8791(専攻共有FAX)